高性能住宅の心臓部。スーパーウォール工法を活かす「計画換気」の重要性
こんにちは。工務担当の松上です。
今回は、オリナスの標準仕様であるスーパーウォール工法と、その性能を最大限に引き出すために不可欠な「換気システム」の施工についてご紹介いたします。
高気密・高断熱を実現する「スーパーウォール工法」
スーパーウォール工法は、高性能な硬質ウレタンフォーム断熱材による高気密・高断熱な躯体が特徴です。その性能は、住宅の温熱環境を外気温に左右されにくくし、冷暖房効率を飛躍的に向上させます。
なぜ高気密住宅に「計画換気」が不可欠なのか
しかし、この高い気密性ゆえに、適切な換気計画がなければ空気環境が悪化するリスクも伴います。そこで当社が採用しているのが、LIXILの全熱交換型換気システム「エコエア90」です。
熱損失を抑え省エネを実現する「全熱交換型換気システム」
こちらの施工写真をご覧ください。天井裏に配置されたダクトが、各部屋に効率よく空気を供給・排出する経路となります。
多くの住宅で採用される第3種換気は、排気を機械で行い、給気は壁に設けた給気口からの自然流入に頼ります。この方式はシンプルですが、外気がそのまま室内に入るため、特に冷暖房使用時には熱損失(ヒートロス)が大きいという課題がありました。
対して「エコエア90」は、排気の際に熱交換器を通過させ、室内の熱エネルギー(冬期の暖かさ、夏期の涼しさ)を回収。その熱を給気に移して室内に戻す仕組みです。これにより、換気による熱損失を大幅に抑制し、快適な室温を保ちながらエネルギーコストの削減に貢献します。
技術と精度が、永く続く快適さをつくる
私たちオリナスは、お客様が永く快適にお住まいいただくために、断熱・気密といった基本性能はもちろんのこと、こうした換気のような「目に見えない部分」の施工精度にもこだわり、確実な仕事を積み重ねています。