新型コロナウイルスとウッドショック

昨年、新型コロナウイルスの騒ぎが始まった時、誰が今の事態を予測できたでしょうか。住宅業界で起きている「ウッドショック」のことです。ウッドショックとはこの春から起こった住宅建材用の木材不足のことです。日本は材木の大半を北米や北欧から調達してきました。この数十年間、輸入材は安く大量に供給されてきました。そこに起こったのが新型コロナウイルスの蔓延です。

アメリカの都市で仕事をしていた多くの人たちがオフィスに出勤せずにリモートで仕事をするようになりました⇒リモートで仕事ができるなら自然の豊かなところに住みたい+コロナの経済対策で米政府がお金をジャブジャブ出した⇒アメリカで新築ブームが発生+る木材需要の増加⇒世界的な木材不足⇒日本に輸入材が入ってこない⇒国産材に需要が集中⇒急に増産できないため全国的な木材不足⇒日本での住宅価格の上昇、建築工期の遅れ・・・となっています。

三洋住宅は長年、紀州材オンリーできたため生産者との信頼関係でなんとか供給してもらっていますが今後値上がりは避けられないでしょう。

このような悪影響だけでなく、日本もアメリカのように都市に住む方々が地方に移り住むようになれば高い住宅費や通勤地獄から解放され、地方にも活気が戻ります。アフターコロナには暮らしに豊かさを感じる社会が到来してほしいと思います。

ーORINAS通信 2021年8月号よりー

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