洗濯物干しの昔と今

私たちの生活に欠かせない「洗濯」。その「干し方」が、時代とともに大きく変化しています。

「外干し」から「室内干し」へ。変化する洗濯事情

昔の家庭では、洗濯物は「外で干す」のが普通でした。庭やベランダに物干し竿を渡し、太陽光や風で自然乾燥させていました。

一方、現代ではライフスタイルが多様化しています。共働きのご家庭では日中の洗濯物干しが難しくなりましたし、花粉やPM2.5、防犯上の理由から「あえて外に干さない」ことを選ぶ方も増えています。 また、ボタン一つで乾燥まで完了する全自動洗濯機も普及し、洗濯のあり方そのものが変わってきました。

生活スタイルに合った「室内物干し」の種類と特徴

今回は、こうした背景から注目されている「室内に洗濯物を干す方法」について、代表的な設備をいくつかご紹介いたします。

1. 固定式

常設型の物干し。ランドリールームはもちろん、洋室にも設置するケースもあります。シンプルなデザインのものが多く、使っていない時も部屋になじみます。

2. 昇降式

使いたい時に、竿を手元の位置まで下ろして作業できます

また、干し終わったら天井付近まで上げられるため、空間を圧迫しません。リビングの掃き出し窓の近くなどにも設置しやすいタイプです。

3. スポット型

天井に取り付けた専用金具に、ポールをワンタッチで着脱できる手軽なタイプです。 ポールの長さも、使いやすい高さに調整が可能です。使わない時はポールを外しておけるのが利点です。

リフォームで「洗濯の悩み」も解決しませんか?

ご高齢になると、「濡れた洗濯物を持って庭や2階のベランダまで移動するのが重労働で…」というお悩みをよくお聞きします。 水廻りのリフォームや間取りの見直しをする際に、こうした便利な室内物干しを取り入れ、「洗濯物を干す動線」も一緒に見直してみてはいかがでしょうか

今のお住まいでの洗濯のお悩み、いつでもお気軽にご相談ください。

一級建築士 金岡

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