吹抜けを考える
吹抜けのデメリット
今回は、吹抜けについてお話しします。
オリナスのモデルハウスにはリビングに吹抜けがあります。お客様から「ここに床を貼って部屋にできないの?」と聞かれることがあります。
もちろん可能ですが、この開放的な空間には大切な意味があるのです。
吹抜けはデメリットとして、坪単価の上昇、冷暖房効率の低下、音や匂いの伝わりやすさなどが挙げられます。
それでも私たちが吹抜けにこだわるのは、住まいが”家族を育む場所”だからです。
吹抜けの魅力
特に小さなお子さんがいるご家庭では、1階のリビングと2階の個室がゆるやかにつながることで、お互いの気配を感じられる安心感は大きいでしょう。
30年以上前に建てた我が家にも吹抜けがありますが、「ご飯できたよ!」の声が2階まで届くので家族のコミュニケーションがしやすくなり子育てに役立ちました。
また、周囲が建物で囲まれていても、二階の窓から自然光が降り注ぎ、リビングを明るく快適にしてくれます。
以前は課題だった冬場の寒さも、近年の性能向上により、上下階の温度差はほとんど気になりません。
これらの理由から、リビングに吹抜けを取り入れることは多少のコストアップを上回るメリットがあります。これから二階建ての住宅を計画される方は是非検討してみて下さい。
-ORINAS MAGAZINE2025年7月号より-