リフォームにもローン ~拡がる選択肢~
和歌山県の住宅ローン利用状況
今月はローンのお話。新築ではほぼ100%住宅ローンを利用します。一般に若い世帯は数千万円のマイホーム資金を現金で持ち合わせていないので金利を払ってもローンを利用せざるを得ません。
リフォームでのローン活用は全国的には当たり前に行われているそうですが貯蓄の多い和歌山ではこれまでリフォームは現金で支払うという傾向が大半でした。
問題は現金にとらわれるあまり老後準備のリフォーム(バリアフリー化、動線の短縮等)が先送りになったり、本来やらなければならないリフォームを諦めざるを得なかったりする点です。
老後の備えに賢く投資
私たちは老後準備のリフォームは温熱環境の改善による健康維持や家庭内での事故の防止のための積極的な投資と考えています。平均寿命は80代後半でも健康寿命は70代前半です。特に高齢者にとっては「今」の自宅での生活の充実が重要なテーマです。
その点、リフォーム資金の一部にローンを活用することで老後の現金を手元に残したゆとりのある資金計画が立てられます。幸い金利は上がり基調とはいえまだ歴史的に低水準です。最近、そのような考えから中高年の方でリフォームにローンを活用する例も増えています。柔軟な発想でこれからの生活環境の改善を考えてはいかがでしょうか。
-ORINAS MAGAZINE2025年4月号より-