正しく恐れる南海トラフ地震

南海トラフ地震臨時情報

お盆前の8月8日に宮崎県の日向灘沖でマグニチュード7.1の地震が発生し「南海トラフ地震臨時情報」が初めて発表されました。
南海トラフの海域での大きな地震の後にもっと大きな地震が起こる可能性が高まるとのことでした。

この発表に水やお米がスーパーの棚から無くなりました。
これからもこのような地震の可能性への情報が発表されてはびっくりして行動し、いつかはオオカミ少年の声のように慣れっこになってゆくのでしょう。

今回は特に1週間は気をつけましょうと言うものでしたがその間にできる備えは限られています。
いかに平時の備えが大切かと言うことを気づかせてくれました。

 

災害は忘れた頃にやってくる

「災害は忘れた頃にやってくる(寺田寅彦)」は有名な言葉です。
残念ながら私たちは忘れやすい生き物です。

これで思い出したのが以前テレビのニュースで伝えていた岩手県大槌町の津波避難の木碑です。

耐久性では石に劣る木で作ることにより建て替える必要があります。
ここでは4年毎に建て替えて災害の記憶を継承しようとしていました。
これこそが知恵だと思います。

 

-ORINAS MAGAZINE2024年10月号より-

記事一覧へ戻る