リォームのタイミング(その2)

以前、中高年の方のリフォームのタイミングについて健康への配慮という観点からコラムに書いたことがあります。
健康寿命を考慮して元気に自宅で暮らせる年数を長くするためにも早くバリアフリー(高低差や温度差のない)環境にしましょうという趣旨でした。

そこにもう一つ昨今の経済事情が加わりました。
インフレです。
この20年ほど年々モノの値段は下がって当たり前という時代が続いてきましたが2〜3年前から様子が変わりました。
石油や人件費の高騰を理由に建築資材が上がり続けています。
残念ですが、この傾向はまだ続きそうです。

具体的にいうと5%のインフレでは、今年100万円でできたリフォームが来年は105万円になっているということです。
少しでも早く買ったほうがお得になります。

とはいえ老後の資金にと現金は減らしたくないのが人情です。
そこで活用したいのがリフォームローンです。
車を買う時のようにローンを組むことで現金を手元に残したまま月々数万円の返済で生活の改善が実現します。
幸いまだ金利は安いし、ローンに対する所得税控除の制度も利用できます。
将来、資金の目処が立てば一括で返済してしまうことも可能です。

というわけで今回も中高年の生活改善リフォームは「思い立ったが吉日」ということで結論にしたいと思います。

-ORINAS MAGAZINE2024年4月号より-

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