木製デッキ修理中

木製デッキの老朽化

今月は自宅の庭の木製デッキの修理についてお話しします。
完成して17年経つ裏庭の木製のデッキが痛んできたので修理することにしました。

表面の板がブカブカしてきて危なっかしい状態になっていました。
本来は2〜3年に一度、防腐塗料を塗ってやれば良いのですが自分の家のこととなるとつい後回しになってしまい今まで一回塗った程度です。
うちのデッキの場合、大引き、束等の下地は加圧注入防腐材、デッキ表面が杉材です。

よく、木は腐ると言いますが案外雨に直接濡れるデッキの表面はしっかりしたままです。
表面は濡れても雨がやめば日光や風で乾いてしまいます。
腐るのはその裏側で大引きと接する部分です。
雨水がまわっても乾きにくく、じゅくじゅくと湿った状態が長引く部分です。
木を腐らせるのはキノコなどの菌類ですからキノコが生えやすい環境が最も大敵です。

自宅の木製デッキを修理

下地の大引きは水が染み込んで中心部が腐ってU字型に残っていました(加圧注入防腐材も防腐剤が染みているのは表面の1~2cm程度)。
これでは釘が緩むはずです。

痛んだ大引きには後で防腐剤を流し込むとして表面材の下に補強材を縫い付けました。

これで一応はしっかりしたデッキは戻りました。
あとは晴れた日に防腐塗料を塗る予定です。

今回の修理もあと数年しか保たないと思いますが応急処置ということで、まずは安全にはなったと思います。
屋外に木材を使う場合の参考にしていただければと思います。

 

-ORINAS MAGAZINE2024年12月号より-

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